第七巻『スサノオ信仰事典』

大林太良 編(東京大学名誉教授)
定価 :本体13,650円(本体13,000円+税)
B5判/上製函入/376頁 【日本図書館協会選定図書】
ISBN 4-900901-42-3


 

日本神話のヒーロー、スサノオ神の足跡は、今なお記紀や風土記など、古代史の基礎文献に残されている。しかし近代的な研究蓄積が少なく、この神の実態は謎のままである。本書には、歴史・国文学などの優れた研究業績や肖像、伝説に至るまでを収録。現在知りうる限りのスサノオ神像を浮き彫りにする。

カラー口絵
スサノオ信仰の美術

特別寄稿
熊野大社鑽火祭――熊野大社宮司 千家達彦
熊野のスサノオ神信仰――熊野本宮大社名誉宮司 九鬼宗隆

第1章 「スサノオ信仰」入門
「スサノオ信仰」七つのキーワード――編 集 部
スサノオ信仰の歴史――松本久史

第2章 目で見るスサノオ信仰
奥出雲のスサノオ神伝承――編 集 部
全国のスサノオ神伝説と神楽・祭礼――編 集 部
八重垣宮と稲田姫命――八重垣神社宮司 佐草敏邦
須佐神社と須佐能袁命――須佐神社宮司 須佐建紀
京都守護と星神信仰――大将軍八神社宮司 生嶌 暢
江戸の賑わいと根津権現――根津神社宮司 内海一紀
天照大御神と素盞嗚尊を祀る社・日御碕神社――日御碕神社宮司 小野高慶
スサノオ神を描いた大絵馬と錦絵――矢島 新

第3章 研究成果を読む
素戔嗚尊の内性・職能――松村武雄
素尊嵐神論争――佐藤マサ子
流浪の英雄と悲劇の英雄――大林太良
妣の国再考――大林太良
日本神界の三機能的構造――吉田敦彦
神話と地球物理学――寺田寅彦
素尊鉄神論序説−スサノヲノミコト名義考− ――吉野 裕
山の神としての素盞嗚尊――肥後和男
スサノヲ像の多層性――河合隼雄
八岐大蛇神話への一考察――加藤義成
スサノヲ神話の本質――西宮一民
出雲における熊野神の信仰――石塚尊俊
祭祀圏の問題――西角井正慶
出雲と紀伊の熊野大神――松前 健
素戔嗚尊と新羅明神――宮井義雄
スサノヲの変貌――中世神道から吉川神道へ――田尻祐一郎

付 編
スサノオ信仰関係文献目録――編 集 部