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柴先生!『マンガで読む 新研究 織田信長』インタビュー

柴先生!『マンガで読む 新研究 織田信長』インタビュー

すずき孔先生の最新刊、『マンガで読む 新研究 織田信長』の監修を担当された柴裕之先生(近刊『清須会議』の著者)にも、監修をされた感想をインタビューをさせていただきました!なかなか表には出てこない監修の裏話などが盛りだくさんです。



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今回、すずき孔先生に企画を依頼するにあたり、すずき先生から第一線で織田信長研究をしている先生に監修をお願いしたいということになり、柴先生に監修をお願いさせていただきました。柴先生のもとにお話があったときの印象はどうでしたか?

正直、そのような依頼をいただくとは思っていなかったので、「なぜ私に?本当に私でいいのだろうか?」とびっくりしました。また、私が監修者を務めて、どこまで信長像を提示することができるのだろうか、という思いがよこぎったのも正直な感想です。
 

依頼がきたときにびっくりされたとのことですが、実際に監修をされるうえで、不安や期待などはどうでしたか?

実は、監修をさせていただくこと自体が初めての経験だったので、そのあたりが不安でした。また、自分は研究者という立場ですし、マンガ家のすずき先生と、どういう風にコミュニケーションを取ったらいいのか、多少心配でした。とはいえ、すずき先生とはそれまでに何回もお会いしており、他の作品も拝読していて熱心な方であることはわかっていましたので、楽しみでもありました。そして、近年大幅に研究が進んだ信長像を初めてマンガというかたちで刊行することになるので、とてもやりがいのある仕事だなと思いました。
 


今回の企画は、すずき先生と柴先生の間で密に連絡をとっていただいたことにより実現できたものかと思いますが、完成に向けての楽しさや苦労などはいかがでしょうか?

実は、苦労は全然ありませんでした。『清須会議』とは違って(笑)

実際、すずき先生が最新の研究を深く読みこんで質問してきてくださったので、すずき先生の熱心さにとても刺激を受けました。ですので、コミュニケーションの問題はあっという間に解決し、一緒に作品を作っていく楽しみを感じ、自分としても、最新の研究を見直す良いきっかけになったかなと思います。

 

すずき先生からラフや原稿が上がってきたときの感想はいかがでしたか?また、最新の研究成果がマンガとつながり、広がっていくことについて、どのような印象をお持ちですか?

まず、最初に上がってきた原稿を拝読させていただいたときに、「これは画期的なマンガだな」と感じました。そして、研究は研究であって、たとえ新書の類いであっても読者とは遠い関係にあったのが、マンガを通して身近なものとなっていくのはとても大事なことだと思いました。今回、そのような経験をさせていただいたのは、自分にとってとても大きなことでした。今後は、一般の読者の方とのコミュニケーションのツールにしたいと考えています。
 

これまで、織田信長についてはマンガでさまざまなかたちで描かれてきましたが、本書はこれまでのマンガとは一線を画したものになっているかと思います。そこで、本書の画期的なところなどはどこになりますでしょうか?あわせて、本書の読みどころも教えてください。

セリフや勢力図など、細かい点にもこだわっており、歴史学者が描いている最新の信長像を、すずき先生が描き切ってくれました。実際に、新しい内容を次々に盛り込んでくれて、私としても興味が尽きることはありませんでした。今回のマンガでは、後世にイメージされた信長ではなく、同時代に生きている信長像が出せたと考えています。具体的な内容としては、信長が朝廷・宗教・諸大名とどのような関係を結ぼうとしたのか、はたして、これまでのイメージのように秩序の破壊者だったのだろうか?そのあたりを念頭に置きながらお読みいただければ幸いです。
 

ズバリ、柴先生にとって織田信長の魅力はなんでしょうか?

戦国時代の中で、信長はあるべき姿を求めた人だと思っています。そして、自分が理想と思っていることについては、他人も理想だと思っている。だから、自分についてこれない人は蹴落とされていってしまう。私はこうした、当時の概念の中での信長の理想の高さに惹かれています。


近年、たくさんの信長像を見直す書籍が出ていますが、柴先生が考える、今後の織田信長 研究の進展・展望について教えてください。

革新的なイメージで考えられてきた信長が、近年は保守的なイメージをされることが多くなってきています。ただし、ひとくくりに「保守的」と考えるのではなく、戦国時代に生きた人物として、信長自身の実態を捉えていきたいと考えています。同時に、信長の下で働いている武将たちはどうだったのか、彼らの政策がどうだったのかを考えていくことで、信長像を相対化できるのかなとも考えています。
 

今回は織田信長の監修をお願いさせていただきましたが、次にやるとしたら、どのようなテーマがおもしろそうですか?

信長の家臣は秀吉や柴田勝家などをはじめとして個性的な人が多いので、おもしろいのではないでしょうか。信長の下で働いている武将たちはどういう人物だったのか、彼らの政策はどのようなものだったのか等を考えていくことで、逆に新たな信長像が見えてくるのではないでしょうか。

 
最後に、本書の読者に向けて、一言お願いします!

画期的な、意義深いマンガだと、心の底から思います。同時代の中での信長を描いたものであり、自分が携わってなくても絶対に購入したと言い切れる、素晴らしい作品になりました。これまでとは違う信長が描かれていますので、ぜひお手に取ってお読みいただきたい。また、一般の読者のみではなく、研究者の方にも読んでいただきたいですね。
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柴先生、お忙しい中インタビューにお答えいただき本当にありがとうございました!

「同時代の中での信長」が描かれたマンガということで、本書を読めば子どもから大人まで誰もが楽しみながら最新の研究成果に触れることができます。まさに柴先生がおっしゃる通り、画期的なマンガに仕上がっています!柴先生は本書の監修だけでなく、近刊『清須会議』もご執筆されており、戎光祥ヒストリカルセミナーvol.2(2018年9月15日開催@神田※当日の飛び込み参加も大歓迎)の講師も務められる大注目の先生です!!



※Amazonや楽天ブックスなどのオンライン書店で事前予約を受け付けております!ぜひご利用ください!

インタビュー日:2018年8月31日

2018-09-13 11:06:10

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