藤巻一保/著
2022年4月下旬刊行
四六判/並製/484頁
深遠なる秘密の教えを〝秘教〟という。
密教の異名としても使われてきたこの教えは、日本のあらゆる宗教文化の深層に蠢き、安倍晴明、聖徳太子、後醍醐天皇といった歴史上、名の知れた人びともその深遠をのぞきみたのである。
東洋思想や神秘思想を長年研究する著者がそれら秘教の数々に焦点をあて、そこで展開されている多様な密儀の実態と、その背景にある神秘思想を丹念に掘り起こし日本宗教の深層に斬り込む。
本書は、2007年に著者が上梓した『増補改訂版 日本秘教全書』をもとに内容を一新した意欲作である。大きめの活字で難読漢字にはフリガナを多用し、読みやすさを追求。『秘教Ⅰ』『秘教Ⅱ』(全二冊)として刊行する。
史料篇にあたる『秘教Ⅱ』と併せて神秘学・宗教学ファンに届ける一冊。