稙田 誠/著
2022年7月下旬刊行予定
四六判/並製/204頁
宗教の時代であった中世社会に、人びとはなぜ寺社を焼かなければならなかったのか?
平重衡による南都焼き討ち、佐々木導誉による妙法院焼き討ち、織田信長の延暦寺焼き討ちをはじめ、全国各地でなされた多数の事例を分析。
武士だけでなく僧侶や民衆による焼き討ち事例も例示。
罪業意識や神罰・仏罰の恐怖を感じながら、人びとはどのようにして焼き討ちを正当化したのか?
「焼いたお堂は後で再建すればよい」「仏に敵対する心を持って焼くわけではないので罪にならない」「焼かれたのは自業自得である」などなど、焼き討ちを正当化する10の方便は必見。
「神威超克」をキーワードに、信仰と現実の間で揺れ動く中世人の心性・葛藤に迫る!